他の社員の前で上司に怒鳴られ、パワハラだと社員から訴えがきた

4月に入社したばかりの新入社員の男性なのですが、営業報告が1週間以上遅れることが繰り返されたため、上司が数十分にわたり叱責したそうです。しかし、翌日本社のセクハラ・パワハラ相談窓口に当の社員が被害を受けたと訴え、受付担当者によると「皆の前で怒鳴り続けるのは人権を無視している。違法だ。さんざん恥をかかされた」「このままだと居づらくて出社できない。訴訟も考えている」などと大変な剣幕だったようです。上司に聞くと、「使い物にならないから早く辞めてもらった方がいい」と詳しくは答えてもらえません。どうしたら良いでしょうか?

就業規則にパワーハラスメントに関する防止規定を設け、もしパワハラが疑われる訴えがあった場合は、慎重に被害者、加害者の言い分を聞き、関係者への調べを進めます。どちらの側にも安易な決め付けや、即断は避けてください。仮に違法な暴力行為・暴言などが事実であれば、就業規則の規定に従い、懲戒処分となります。近年、パワハラによる自殺などの損害賠償請求は増加しており、企業側は有言実行型の対策を急ぐ必要があります。